モンブランミュージアムに永久保存される1本のみの生産となり

またゲストオブオーナーとして、坂本氏と縁の深い村上龍氏が登場、坂本氏への受賞お祝いコメントとして「35年以上の付き合いですが、坂本は若手を育成することを意識していないかもしれないが、気に入った人には厳しい。それが若い人にとっては自然とトレーニングになっていると思います。」「坂本の作った音楽はどれも最高傑作、世界のあらゆる音楽の中で一番好きですね。お互いいつか一緒にオペラをやりたいですね。」と親しいお二人の間柄ならではのコメントを、多少照れくさそうにお話しされていたのが印象的だった。また坂本氏は、氏自身が音楽監督を務める東日本大震災を体験した小学生から大学生までの混成オーケストラ「東北ユースオーケストラ」の有志2名と『Merry Christmas Mr.Lawrence』『美貌の青空』の2曲を披露、村上氏がおっしゃった祝辞の通り、「珠玉の最高傑作」で会場中を圧倒的なパフォーマンスで飲み込んでいった。

当日は、レプリカ時計モンブラン文化財団より、受賞者が支援する団体に寄付金15,000ユーロが贈られるが、坂本龍一氏は、その寄付先に授賞式の演奏でもコラボレーションした「東北ユースオーケストラ」を指定した。また、文化・芸術の発展に貢献した人物に敬意を表し、世界の歴史に名を残すアートパトロンに捧げてデザインされたモンブラン特別限定品「パトロンシリーズ」の万年筆のスペシャルバージョンが、副賞として授与された。2016年度の「パトロンシリーズ」は、20世紀アメリカを代表するモダンアートの収集家であり庇護者であった女傑、ペギー・グッゲンハイムにオマージュを捧げてデザインされたものです。このスペシャルバージョンの筆記具は、毎年受賞者の人数分と、モンブランミュージアムに永久保存される1本のみの生産となり、大変稀少なものとなっている。また、受賞者のイニシャルを刻印して贈呈されるため、世界に唯一無二の筆記具ともなる。もし同様な仕様の万年筆を販売するとしたら、日本円で150万円は下らない品となることは間違いない。世界史に名を残すアートパトロンのエスプリを集大成したこの万年筆は、授賞式セレモニーの当日、喝采の中、専用台座トロフィに据えられて、坂本龍一氏に贈られた。

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