一堂に会するパテック フィリップの世界

今回、来日を果たすミュージアム・ピースは、1851年の懐中時計から1914年ごろに製作されたペンダント・ウォッチまで約80点。時計師、金細工師、彫金師、七宝画師、からくり機構を製作する技術者といった、当時の一流の職人たちが腕によりをかけて作り上げた時計から、芸術性や当時の先端の技術を鑑賞することができる。また時計には数々の複雑機構が搭載されており、19世紀後半から20世紀初頭の時計製作におけるパテック フィリップの実力の高さをうかがい知ることができる。

またこれら展示品の愛用者は歴史に名を残す人物も多い。貴重なタイムピースを通して、歴史上の人物に思いを馳せるのもまた一興である。

一方、1932年に発表された『カラトラバ』をはじめとした同社を代表するコレクションで、同じくミュージアム・ピースである10点の腕時計も同時に展示されており、こちらからは現行品に継承された、不変のデザインを知ってもらいたい。

『明治神宮外苑 聖徳記念絵画館』には、明治天皇の誕生から崩御までの御事績、そして明治維新前後の歴史的光景を描いた絵画が展示されている。明治天皇の治世は、幕末から明治維新を経て、近代化が進んだ時代である。同時期は欧米でも文化、芸術、産業が発展を見た革新的な時代であり、時計においても例外ではない。この激動の時代を絵画とタイムピースで振り返ることができるのも楽しみのひとつだ。

これほど多くの貴重な時計が一堂に会することは、日本では稀有なことといえる。この機会にぜひパテック フィリップの世界を堪能していただきたい。

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